つわりで苦しんでおられる方へ
人間の身体には何一つ不必要なものはありません。
どんな器官、組織、細胞も必要があるから存在します。
つわりも同様です。
つわりという生理現象はその方に必要があるから起こります。
つわりが起きる方は冷え性で低血圧であることが多いように感じます。
学生時代から冷え性でしたとか朝起きるのが辛いですとかよく聞きます。
赤ちゃんからすると子宮は「ふかふかのベッド」が寝心地が良くていいのです。
気持ちの良いベッドでたくさん栄養のある暖かい食事(血液のこと)が欲しいわけです。
でも、血流が悪いとそのベッドが「硬くて薄いもの」になりがちになり、いわゆる寝心地が悪いわけです。
そこで、あえて気持ち悪くさせ嘔吐させる。
これにより骨盤腹部のお血(使い古された血、冷たいお腹の原因のひとつ)が強制的に流されて徐々に骨盤内部の血流が改善されていき、結果「ふかふかのベッド」が作られていくわけです。
当院では、このような考え方に基づきつわりという生理現象を抑え込むのではなく、一日でも早く「ふかふかのベッド」になるように骨盤腹部の血流改善に努めるような治療をします。
その際、身体に突き刺す鍼はいたしません。
火を使ったお灸もおこないません。
もちろん力強く身体を揉むなどのこともいたしません。。
つわりといっても色々な種類がありますので、問診と脈診からどの経絡のどのツボに気を送るかを判断します。
そのツボに身体に刺さらない小児鍼や指先から気をおくることで経絡を調整していきます。
まったく痛みはありませんので安心です。
妊婦さんの中には治療中から気持ち悪さがスッとなくなる方や、眠たくなって寝てしまわれる方もいらっしゃいます。
治療を受ける頻度は、その妊婦さんの血流の滞り具合によります。
2〜3回で治まる方もいれば5〜6回受けていただく必要がある方もいらっしゃいます。
目標は1日でも早く「ふかふかのベッド」を作り上げることです。
そうすることで赤ちゃんも気持ちよくすくすくとお腹の中で育つことができます。
全力でサポート致しますのでよろしくお願いします。
つわり治療所要時間・・・30分
料金・・・3000円
※院内には妊婦さん向けのリーフレットもご用意しております。
つわりに限らず安産灸などの情報も詳しく載せてありますのでご覧になってください。
小児治療について
鍼灸は昔から小児治療にその威力を発揮しておりました。
「命柱の灸」や「ちりげの灸」などの言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
小児治療に鍼灸をおすすめする理由は、鍼灸は気を操作するものなので大人より気の滞りの少ない子供の方が効きやすいです。
ですから幼い子供にこそ鍼灸治療を施してあげたいと思います。
おすすめするもう一つの理由は、副作用がなく継続的に治療ができるからです。
身体が訴えている症状を抑えつけてしまうと、そのつけが他の箇所にでたり他の症状となって現れたりします。
鍼灸はその身体が行きたい方向へ少し手助けすることでバランスをとっていきます。
ですから身体からの反発があまりありません。
ご相談だけでも承りますので、お気軽にお声かけ下さい。
(手首や足首の捻挫、肘や肩の脱臼なども整復します)
小児治療対象疾患
- 骨折、捻挫、脱臼、打撲、挫傷
- 各種アレルギー疾患(鼻炎、蕁麻疹、アトピー性皮膚など)
- 小児喘息
- 風邪
- 便秘
- 夜泣き(注1)
- 疳の虫(注2)
- 夜尿症(注3)など
小児治療対象年齢・・・0歳〜15歳
使用治療道具・・・身体に刺さらない鍼(ヘラのようなもの)
火を使わないお灸(電気温灸器)
手技(気)
治療時間・・・約10分
治療期間・・・短期的に集中して行います。1週間連続、3週間連続など。
治療料金・・・1回1000円(保険適応の場合は500円×2回/月)
(注1)夜泣き
0歳〜2歳ごろの「夜泣き」に悩まされている親御さんも多いのではないかと思います。
原因は諸説ありますが、当院の小児治療を受けていただいた夜はぐっすりと眠ってくれた、などのお声もいただいております。
身体に刺さらないヘラのようなもので赤ちゃんの身体をさすることで経絡の流れを促したり、施術者の手から出る気をおくることで赤ちゃんの気の鬱滞をとっていきます。
(注2)疳の虫
1歳ごろから「疳の虫」と言われる症状が出る子供がいます。
「疳の虫」とは夜泣きが激しい、突然奇声を発する、自分の頭を自分で叩く、噛みつくなどの行為をさします。
子供がそのような行為を行うには必ずそれなりの理由があると思います。
その理由を大人が見つけてあげられたら、まずそれだけで子供は楽になると思います。
鍼灸師という立場だから発見できることもあると思うので、一度ご相談していただければと思います。
(注3)夜尿症
5歳を過ぎてもいわゆるおねしょを頻繁にしてしまう状態のことをいいます。
なかには中学生になっても夜尿症が治まらない子供もまれにいます。
西洋医学でも原因は解明できていないようですが、東洋医学では昔からお灸で治療をしてきた実績があります。
当院もお灸で治療しますが、火は使いません。
電気温灸器を使います。
温度が43度から55度まで設定できる機械で、上手に使えばやけどはしませんし子供も怖がりません。
皮膚にあたる部分はアレルギーフリーのセラミックでできていますので敏感肌の子供でも安心です。